大東京の一地域としての足立区は商工業に、住宅に道路にと、かつて湿地帯であったり、原野であった所も、その姿を急激に変えつつある。しかし地形や地質は、今も昔もそれほど変ってはいない。
足立区では低湿地に盛土をして宅地化し、大きな建築物を造るときは、コンクリートか鉄の杭を打ちこんで、杭の下端が堅い地盤まで達するようにし、その上に建物を建てている。
東京の山の手台地などでは、地表面が洪積世の関東ローム層なので、地面に直接基礎工事をして建築をする。足立区の地層が柔かいのは、地盤のできたのが新しいからで、こうした地層を、沖積層または有楽町累層といっている。
この柔かい沖積層を調べるには、露頭しているところがないので、ボーリングによるよりほかに方法がないので、足立区内のボーリング資料により、区内の地質を記して見よう。