<気温>気温> 東京都の気温の変化は、冬から夏にかけては比較的緩慢であるが、夏から冬になるのは急激である。総じて最も低いのは一月または二月で、最も高いのは八月であるが、寒暑の差は島部より主部が激しい。南島部の気温は冬季には主部より五~六度高いが、夏季はまったく等しくなる。これは島が海の影響を受けているためである。
各地の平均気温は主部では一五度内外、島部では一五~一八度である。主部の気温も都心が最も高く、西にすすむとしだいに低くなり、西部山麓地方が最も低く、都心より一・五度ほど低温である。
<湿度>湿度> 湿度は一般に冬低く夏高い。月平均からいうと最低の一、二月の六〇パーセント余に比べて最も高い七、八月が八〇~九〇パーセントである。島部は海の影響で主部より高く、主部では内陸に行くにしたがって低いのが普通である。
<降水>降水> 年間総降水量は主部で一五〇〇ミリあまり、島部では二倍である。各地の降水量は一般に冬少なく夏多い。最大は梅雨期の六月と台風期の十月に二回出ている。真夏には少ない。この最も多い月の降水量は最少の月の三倍に近い。
主部の降水量の分布については、海岸地方と埼玉県境が少なく、一四〇〇ミリである。内陸にはいればしだいに多く、等量線は北西から南西に並行に走って神奈川県が多くなっており、さらに西行するにしたがって増加し、西部山岳地帯が最も多く、一八〇〇ミリ以上になっている。降水の強度についても、最強は梅雨期または台風期に限られ、一日の最大降水量は大島の三六二・九ミリが最高で、時間雨量は鳥島の九三・七ミリが最高である。
<天気>天気> 快晴日数は一般に主部に多く、南部ほど少ない。年間の快晴日数の最多は都心部の六十日、最少は八丈島の十二日足らずである。主部では冬季に多く梅雨期に最も少ない。南島部では一年をつうじて差異は少なく、毎月数日であって、冬よりも春秋に多い。
曇天日数は年間百六十日から二百十日で、年変化は快晴日数とまったく逆である。したがって主部は島部より少なく、季節変化は冬季に少なく、夏季に多い。またその差は北部ほど大きく、南部ほど少なくなっている。
不照日数は年間五十日から七十日で、一般に冬に少なく夏に多いが、地域による相違は少ない。降水日数一ミリ以上の日については、主部では年間約百日、八丈島では百七十日、年変化は降水量とほぼ同様で、主部は島部に比べて少ない。季節変化についていえば、冬少なく梅雨期や台風期に多い。島部では冬季に南島部ほど降水が多くなっているので、八丈島での冬の降水日数は、梅雨、台風期の降水日数にほぼ等しく、一か月二十日内外である。
霧日数については主部は年間四十二日、大島は八十日あまりで、他の島は数日である。主部は冬多くて煙霧性で、大島は梅雨期に多い。(以上の記録は過去三十年間の平均値)