大宮丘陵の先端、川口市新郷町字峰に、前方後円墳がある。町内には幾基もの円墳があり、さらに東南の谷塚町にも古墳がある。新郷町から丘陵沿いに進めば、西の鳩谷町に古墳があり、浦和六辻の間にも古墳の存在が見られる。さらに進んで大久保、植水、三橋、馬室の地に至っては、一群の古墳があり、これを中心として古墳時代の繁栄の跡が想定される。
新郷町字峰の前方後円墳は、東西を長軸として西面し、長軸の長さ約一八メートル、後円部の高さ三メートル、ほとんど原形を保っている。またその西方に隣接した同町大字本郷字見沼台の前方後円墳からは、直刀、鍔、勾玉、土師器、人骨などを出土した。これらの古墳は、足立区台地南端における古墳として注目の要がある。