郷帳は郷村高帳を略した名で、各藩領内の村別石高を書上げた帳簿であり、普通には「何ヶ村御成箇(おなりか)郷帳」あるいは「何ヶ村郷村高帳」などと表紙に記されているもので、一般には郷帳と呼ばれている。江戸時代の租税徴収に応ずべき村々の納税負担力を明かにするため、作製されたものであり、一村の本途、見取、反高、流作場、小物成、高掛物などの高反別、ならびに租税額、および定納の運上・冥加など一切が記された帳簿である。年々の異動を訂正し、その年の分を、翌年五月晦日までに、代官から勘定所へ進達されるもので、租税徴収用帳簿で、次の「年貢割付状」や「年貢皆済目録」とともに、地方三帳として、納租上重要な簿冊である。