1 千住神社 千住宮元町四四、大師道の西側にある。古来西森神社と称したが、大正四年今の名前に改めた。祭神は須佐之男命(すさのをのみこと)、および宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)の二柱であって、社格は区内唯一の郷社であった。創建年月日は不詳、境内約八四〇〇平方メートル、うちに本殿、拝殿、摂末社、舞殿、社務所、神輿庫(みこしくら)等十数の建物があったが、昭和二十年四月の戦災で焼失し、同三十三年九月現在の本殿その他が建築された。祭日は九月十五日。
2 八幡神社 千住宮元町三一にあり、祭神は誉田別命(ほんだわけのみこと)。当社の縁起によると、承暦年中(一〇七七-一〇八〇)八幡太郎義家が奥州征討の際、夷賊(いぞく)平定を祈願した跡に建立されたという。当社も戦災により焼失し、現在の社殿、社務所は昭和三十四年に新築されたものである。祭日は九月十四日。当社に文化十年(一八一三)正月の漱盥石(そうかんせき)がある。
3 氷川神社 千住三丁目二二にあり、祭神は素盞嗚尊(すさのおのみこと)。祭日は九月十五日。境内に寛政五年(一七九三)九月の石燈籠(とうろう)がある。
4 氷川神社 千住四丁目一〇七にあり、祭神は須佐之男命。当社の創建は元禄四年(一六九一)といい、現存の社殿、幣殿、拝殿ともに明治十六年の造営である。境内に寛政五年(一七九三)建立の鳥居、文化九年(一八一二)の銘ある手水鉢がある。境内に天満宮の外二つの末社があり、また正木某の碑がある。この正木氏は儒学の造詣深く、足立区で最も古い寺小屋である群雀堂を天明年間(一七八一-一七八八)に開いている。祭日は九月十五日。
5 氷川神社 千住大川町五三にあり、祭神は素盞嗚尊、倉稲魂命(くらいなたまのみこと)の二柱。当地の開墾は宝治年間(一二四七)に始まり、永仁二年(一二九四)、土地鎮護のため建立されたという。弘化四年(一八四七)五月の高麗狗(こまいぬ)がある。祭日は九月十五日。
6 稲荷神社 橋戸町二五にあり、祭神は宇迦之御魂命。社殿は元禄時代のものといわれ、とくに屋根が珍らしく八棟の屋根といわれるものである。祭日は九月十日。末社に水神宮があり、文化五年(一八〇八)三月の刻がある。安徳天皇、大物主(おおものぬし)命を祭る。このほうの祭礼は十月十日である。
7 稲荷神社 河原町一八にあり、祭神は倉稲魂命。当社は千住中組青物市場の産土神(うぶすなかみ)であった。戦災により焼失したが、昭和四十二年三月コンクリート造りの新殿がりっぱに再建された。境内に青物市場創立三百三十年記念碑(明治三十九年五月建)がある。祭日は五月二十二日。
8 氷川神社 千住仲町九九にあり、祭神は素盞嗚尊。当社の玉垣は文化十年(一八一三)九月、町内の川魚業者によって建造されたもので、境内に公孫樹(いちょう)の老木がある。また関屋から移された天満宮がある。祭日は九月十五日。
9 虎斑(とらふ)稲荷 千住一丁目三九にあり、祭神は倉稲魂命。縁起によれば、虎斑とは当社の霊狐(れいこ)に総身黄の斑があったからという。
10 稲荷神社 千住旭町七一にあり、祭神は倉稲魂命。
11 稲荷神社 柳原の二の八の一にあり、祭神は宇迦之御魂命。慶長二年(一五九七)の鎮座、寛政八年(一七九六)二月の石鳥居がある。
12 稲荷神社 日ノ出町一丁目にあり、祭神は倉稲魂命。
13 元宿神社 千住元町六九の一にあり、祭神は素盞嗚尊。明治二十八年の石鳥居がある。祭日は九月十五日。
14 箭弓(やゆみ)稲荷 千住大川町二にあり、祭神は倉稲魂命。祭日は五月初午。
15 堰(せき)稲荷神社 千住桜木町三二二四にあり、祭神は倉稲魂命。祭日は四月十一日。古老の言によると、明治の末、この堰を改修中発掘した稲荷を祭ったものという。 境内に子狐が親狐の尾にじゃれている珍らしい姿の石像がある。