本木地区

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 22 八幡神社 本木町一丁目一〇七九にあり、祭神は品陀和気命(ほんだわけのみこと)。創建は元禄元年(一六八八)という。貞享年中(一六八四-一六八七)、足柄の関守であった小宮光徳が職を退いた後、この地に移住し、年来崇敬していた八幡宮をここに勧請したという。当社に万延二年(一八六一)三月の漱盥石がある。

 23 中曾根神社 本木町二丁目二一七六にあり、祭神は国常立命、大雷神(おおいかづちのかみ)の二柱。天文三年(一五三四)の創建である。室町時代の豪族千葉勝胤が、この地に城を構え、妙見堂を勧請した。廃城後も郷人の尊信により維持されてきたが、昭和七年興野の雷神を移し合わせ、中曾根神社とした。末社に御嶽社があり、その付近はむかし城址のあったところという。本殿は昭和十一年の造営、拝殿は明治初期のものである。祭日は九月十九日。元亨(げんこう)年中(一三二一-一三二三)の板碑(いたび)が当妙見堂から出た。

 24 氷川神社 本木西町一五の八にあり、祭神は素盞嗚尊、祭日は九月十九日。むかし荒川岸の草むらから毎夜瑞光を発しているものがあるので、当地の人びとが不思議に思い行ってみると、古鏡一面を発見した。そこでその地にお宮を建てお祭りしたのが当社の草創であって、実に享保三年(一四五四)のことである。のち、宝永六年(一七〇九) 六月九日、下総国佐倉城主千葉助胤の末孫三谷野兵衛包胤の寄進により、水害を避けるため、享保のころ(一七一六-)現在の地に本殿が再建された。もとは西新井村(本木村、興野村、西新井村) 総鎮守で、現在も本木町の鎮守として町内十社の末社を統括している。境内に享保三年(一七一八) 九月の石鳥居がある。

 25 御嶽神社 本木東町の一二の四にあり、祭神は国常立命、創建は永禄四年(一五六一)という。祭日は九月十九日。当地はもと千葉氏の城域であって、千葉氏の家臣が日ごろ信仰する武州御嶽山の分霊を奉祀したのをはじめとする。当社に嘉永七年(一八五四)九月の漱盥石がある。

 26 稲荷神社 本木北町一四の二にあり祭神は宇迦之御魂命。創建は慶安四年(一六五一)という。祭日は九月十九日。当社は深川木場の材木商冬木屋が本邸から当地の下屋敷に稲荷社を遷座したのにはじまる。明治維新前は深川木場の講中がこの邸に集まり、盛大な初午祭を行なった。廃邸後も郷人の信仰により現在に及んでいる。当社に宝暦五年(一七五五)二月の激盥石がある。

 27 八幡神社 本木南町二五の一〇にあり、祭神は品陀和気命。永禄二年(一五五九)の創建という。祭日は九月十九日。当社は俗に出戸八幡(出戸は出塁(しゅうるい)の意)と称され、中曽根城主千葉勝胤の弓矢の守護神であった。廃城後も郷人の信仰により現在に及んでいる。当社に文久元年(一八六一)八月建立の正八幡大神の碑がある。

 28 北野神社 本木南町一七の一にあり、祭神は菅原道真公。祭日は九月十九日。当社はむかし当地の豪族豊島清光が北野天満宮から分祀したもので、熊野権現とともに当地に奉斎した。現在の本殿は明治三十五年の建築である。当社の漱盥石には天保十三年(一八四二)正月の刻がある。

 29 胡録(やなぐい)神社 本木南町四の三にあり、祭神は淤母陀琉命(おもだるのみこと)、祭日は九月十九日。

 30 御嶽神社 興野町八三二にあり、祭神は日本武尊、祭日は十月八日。

 31 熊野神社 本木南町一八の八にあり、祭神は伊邪那美命(いざなみのみこと)。祭日は九月十九日。当社は当地の豪族豊島清光が、息女足立姫の死後、熊野権現から霊木を授けられ、この地で六体の阿弥陀仏を彫刻したので、熊野の神を勧請したという。(足立姫、六阿弥陀については伝説の部にくわしい)土地の人は当社を俗に「おくまんさま」または「おくまのさま」と呼ぶ。

 32 御嶽神社 本木町四丁目五一八八にあり、祭神は国常立命。祭日は九月十九日。創建は寛永十六年(一六三九)という。当社に寛政五年(一七九三)二月の庚申塔、天保四年(一八三三)六月の水神の碑がある。

 33 三島神社 本木町五丁目四〇三四にあり、祭神は大山津見命(おおやまつみのみこと)。祭日は九月十九日。当社は慶長のころ(一五九六-一六一四)阿出川権左衛門知康が、当地に来住し、土地の開拓につとめ、年来信仰する三島大明神を勧請したのにはじまる。当社の前方に元禄十一年(一六九八)九月の仁王の石像がある。また延宝六年(一六七八)八月の石燈籠、元禄十年(一六九七)十一月の庚申塔がある。

 34 興野神社 興野一一四九にあり、祭神は須佐之男命、誉田別命、健御名方命(たけみなかたのみこと)の三柱。祭日は九月十五日。境内に見事な大公孫樹(いちょう)があり、本殿は大正三年の建立である。当社に寛政八年(一七九六)の漱盥石がある。

 35 氷川神社 西新井町一〇四一にあり、祭神は素盞嗚尊。祭日は九月九日。拝殿は嘉永元年(一八四八)十一月二十八日の上棟(じょうとう)である。当社に文化四年(一八〇七)九月の漱盥石、嘉永元年(一八四八)十一月の棟札がある。

 36 浅間神社 西新井六丁目三の二四にあり、祭神は木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)。寛永元年(一六二四)九月の創建という。当地は西新井町唯一の高地で、古くから六富士詣という講中があった。当社に富士浅間の先達、権之助の建てた碑(天保十四年(一八四三)九月)がある。また入口に寛永十五年(一六三八)九月吉日と刻した庚申塔がある。

 37 雷神社 西新井二丁目二七の一にあり、祭神は大雷神。むかし当地に落雷があったので、郷人がこれを祭ったという。現在の社殿は昭和五年の建築、祭日は九月十五日。

 38 稲荷社 西新井一丁目一五の一、西新井大師境内東隅にある小祠で、俗に出世稲荷という。明治年間の建築、祭神は倉稲魂命である。

 39 北野神社 西新井町一八一三にあり、祭神は菅原道真公。祭日は九月二十五日、俗に谷田天神という。