この久保田藩関係者のほか、関係者一同に金子が下賜されている。久保田藩の大番組頭(おおばんくみがしら)からは、幕府代官手代の内海半助ほか二名、千住宿の問屋場役人の下川八郎兵衛(千住一丁目名主)と長野長右衛門(千住二丁目名主永野氏か)、貫目改所役人一名と先導を行った代官所役人二名に金子を下賜している。さらに会計をつかさどる久保田藩台所役人から宿泊代として八〇〇疋(銭八貫文相当)が本陣の秋葉市兵衛に支払われている。
また久保田藩歩行方から今回の参勤交代に際して千住宿で差配を行った関係者と、問屋場に金子が支払われている。とりわけ問屋場に対しては「人馬継立」に「辛労」したとの名目で四四〇〇疋と二〇〇疋の計四六〇〇疋(銭四六貫文相当)が支払われている。