出発時のようす

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佐竹義厚一行の滞在は半刻(約一時間ほど)で出発となった。興味深いのは出発の際に、「本御行列」を編成したという記述である。これは一般にイメージする大名行列を仕立てたことを意味する。参勤交代の行列は、いつも時代劇に登場するような大名行列を仕立てて行進するのではなく、城下町や主要宿場に入るとき行列を仕立てる。

 本資料で見た場合、久保田藩のこの時の参勤では、昼に千住宿で藩主が休憩して儀礼を行っている時に本行列を仕立てて、江戸に入っていったと思われる。

 そして、いよいよ出発である。この日は雨天のため藩主は駕籠を利用することとなり、本陣玄関で千住宿関係者の見送りをうけ、仕立て上げた行列とともに江戸に入っていった。