千住宿の複合的性格

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ここでは土地利用という側面に住民の構成という要素を加えて千住宿の性格を見てきたが、ここで概観して本項のむすびにかえたい。

 まず町場は日光道中沿いに形成され、短冊状の計画的な地割が行われた。一筆ごとの利用状況をみると日光道中沿いには地借、店借として商店主に貸し出す土地として利用され、土地保有者は、裏側に自己の屋敷を構えるのが一般的であった。日光道中沿いの商店の半数は、地借、店借であり、このことを反映するように住民の半数は農村と都市からの移住者であった。こうした地元出身者と移住者の混在という傾向は、その他の千住宿の基本的な性格と符合を見せる。すなわち、宿場として見た場合、江戸四宿そして日光道中初宿としての複合性、建造物から見た農家と町家の混在である。これらは、いずれも千住宿が江戸という都市と農村の境界に位置していたことを物語っていると言えよう。