日米和親条約の締結以後、欧米列強と条約が結ばれ、通商が開始されたことは、社会に大きな影響を与えていた。千住の米穀問屋を営んでいた高田家では、各国と結ばれた条約の写しを入手するなど世情に関する情報収集を図っていたことでも知られる(郷土博物館発行の同家文書目録を参照されたい)。
上に掲げた写真は、高田家が写し取った異国との条約文である。また桜田門外の変を始め上方で続発する政変に関する情報も写し取られている。
これらの記録類は、幕末情勢に敏感に反応し、情勢の変化を探っていた千住の商家の動向を今日に伝えている。