鉄道の建設

139 ~ 139

 江戸時代の宿場町として繁栄を続けてきた千住町が、近代化への発展に拍車をかけたのは鉄道の開通である。

 初期の鉄道は、物資を輸送することに重点が置かれ、水上輸送を補完する新たな物流ラインとなった。汽車による貨物輸送は、比較的遠距離との間で行われた。軍隊やその物資を運ぶ軍事ルートとして、また生産地と消費地、さらに物流港湾や軍港を結ぶ形で次々に建設され、路線の延長も図られた。鉄道開通前は、東京及びその周辺の物の移動は、貨物自動車や川舟等の水運が主で、牛馬車が補助的な役目を果たしていたのである。

 当時政府は鉄道の必要を認めながら、財政上の理由で建設することが出来ず、私設鉄道会社の設立を奨励し各地の鉄道建設を進めていた。

 旧千住町内に設置された鉄道で、当時から現在までその役目を担ってきた鉄道、その後新たに設けられた鉄道、廃止された鉄道、現在建設中の鉄道、幻であった鉄道等、その数は十指にも上る。以下、計画・設置された鉄道毎に、順を追って記して見たい。