千住で唯一の洋画専門館、戦後の五〇(昭和二五)年、千住仲町の東裏通り、氷川通り東栄会商店街の西側に開館した。裏口から出ると旧道だった。戦後は洋画が全盛で、名画や総天然色映画の古典物やファンタジーが上映されると人気が集中した。通りの名もミリオン座通りとなり、商店街もミリオン座通り商店会となって、飲食店も増え賑わうようになった。
しかし、七〇年代以降は映画の衰退で、足立区内の各映画館は存続に危機感を持ち、区教育委員会に青少年対策としての映画観賞の実施を陳情して、小学生の校外授業に利用されたりしたが、ついに、八二(昭和五七)年閉館となった。しばらくの間、放置され空地となって駐車場になっていたが、千住から区役所が中央本町に移ると、ここに区民事務所と福祉事務所の千住総合センターが建てられた。