千住駅構内の大踏切の近く、千住警察よりのところに「猿田彦大神」碑が建っている。毎年この神のまつりが、夏の庚申の日に「猿田彦大神恒例祭」として行なわれている。
なぜここに猿田彦の碑が建っているのか。その調査を堀川和夫氏が『足立史談』第四二八号に報告している。JR北千住駅七代駅長中江秀雄氏に祭りと碑建立の経緯を詳しく聞いている。
発端は、一九四〇(昭和一五)年、国鉄北千住第一一代駅長の高橋氏が発起人となり、地元の市村・田中・磯川の各氏に協力を得て建立したことにある。
建立の理由は市場に出入りする荷物や、貨車の輻輳から発生する事故の頻発を憂えたもので、これらの事故のなくそうと、猿田彦大神を祀ったと伝えられる。戦後一時碑は荒廃してしまったが、一九五九(昭和三四)年、第二一駅長の大貫氏が発起人となり、地元の有志や田中石材店などの協力で改築され、今に至る。
常磐線の列車が通過する中、千住駅構内ならではのまつりであった。