祭神は、宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)、祭儀として、例大祭が五月二二日に行われる。社殿は、本殿・幣殿・拝殿(木造)である。境内地の面積は、六六m2(二〇坪)である。
宮入貞雄(責任役員)さんの話によると、この神社の由緒は次のとおりである。
大川町内の講中が大正年間、東松山の箭弓稲荷を勧請して祀ったのが始まりである。箭弓神社は江戸時代より商売繁盛の神として江戸町人の信仰を集め、商人の参拝や講中結社が多い。旧川田道沿い商店主らが深く信仰していたらしい。講中の人の話では火災除けに祀ったという。昭和の初期に拝殿及び神輿庫を、その他の鳥居及び周囲の石塀等は一九三七(昭和一二)年に造営した。当時元町新町会という僅か一三八名の小町会だったが、人々の熱意によって出来上がった。その後、年毎に隆盛を見てきたが、戦争時代を経て今日に至るまで、年々小修理を重ねてきた。
祭神は宇迦之御魂命である。衣食住を司り、火伏の神として尊崇されている。戦時は勿論戦後も当氏子及び崇敬者の家には火災等はない。
一九六〇(昭和三五)年に狭隘な社殿では祭儀の執行に際し崇敬者各位の昇拝殿に支障があった。そのため稲荷神講世話人会で奉賛会を設立し、浄財により拝殿の移築と社務所の建設を行い現在に至っている。
〈神社行事〉
・元旦祭 午前一時より甘酒の接待、崇敬者の提供の瀬戸物のカップ五〇〇個に甘酒を入れそのまま持ち帰ってもらっている。
・節分祭 年男による豆まき。
・五月 埼玉県東松山市の箭弓稲荷神社本社参拝。
・五月例祭 祈願祭