江戸遊覧花暦 綾瀬川合歓木花
一八二七(文政一〇)年に刊行された。四季ごとに花鳥を列記して、その見物に良い場所を記した書である。岡嶋長盈著、長谷川雪旦画。川の両岸に合歓(ねむ)の木が植えられているのを、船遊びをしながら眺める町人が描かれている。図中左端には綾瀬橋が、その奥には筑波山が描かれている。また、江戸時代中期の歌人・国学者である橘千蔭が詠んだ歌が添えられている。
ほのミえて うすくれなゐの ひとむらハ
あやせのきしの ねふの花かも
綾瀬川合歓木花 江戸遊覧花暦 夏 足立区立郷土博物館蔵