梅島地区に、いつごろから人が住み始めたのかは定かではない。この地区は西側の方が高く、旧日光街道を境に、東側は低地であったことから、西側の方から集落が形成されてきたと思われる。そのことは、国土安穏寺・満願寺・明王院などの中世開創と伝える寺院や、中世の石造遺物である板碑などが、旧日光街道西側に分布していることからも推測できる。
梅島地区の原始・古代については知るすべはないが、限られた資料から、この地域の中世の歴史を見てみたい。本書でいう中世という時代は、鎌倉時代・南北朝時代・室町時代・戦国時代(一二世紀後半~一六世紀後半)の約四〇〇年間をいう。