島根の街は長く農村時代の面影を今日に伝えていたが、近年急速に変貌しつつある。とりわけ街並みが変わったことを印象付けるのが、東西方向に島根を貫く補助二五八号と、現在建設中(二〇〇〇年度・平成一二年度末開通予定)の補助二五五号である。これら両線は、環七通りの建設以来の交通網改変であり多くの家々が移転したり、木立や田畑が無くなったりした。これらの道路の沿線には、はやくも高層住宅や会社の建物が建ちはじめ、島根の街並みを変えつつある。
大都市江戸・東京に隣接した農村時代から、その大都市の一部となり、変貌しつつある島根の歴史は、新しいページをめくろうとしている。
江戸時代の水田農村から明治以降の商品作物を広げた時代を経て、市街地化が急速に進んだ高度成長期、そして、今日では永く見ることが出来た農村時代の風景をかき消すように変化している。