寺号「国土安穏寺」の命名伝承

171 ~ 172

ところで当寺の記録「古縁起」では、この家光に関連した寺号命名に関する由緒が記載されているので紹介すると。

寛永年中に徳川家光は住職の日芸を近くに呼んで尋ねた。

「この寺の寺号山号は何か」と。

日芸は「長久山妙覚寺と号しています」と返答した。すると家光は

「長久山とは目出度い山号だ。これからは、天下長久山国土安穏寺と号しなさい」

と言ったのである。そこで、これ以来、国土安穏寺と称し、普段は略して長久山安穏寺と号してきた。              (原文:和漢文)

長久山という山号が瑞祥であるとして家光が「天下長久山国土安穏寺」と号するように命じたという内容である。この由緒は『風土記』にも抽出して取り上げられ、「猷廟(大猷院=徳川家光)数度成セラレ。厳命ニテ安穏寺ト改メラル。」と紹介している。


国土安穏寺の歴史を綴った刊行物類