足立農業協同組合(足立農協)の前身は、一八九八(明治三一)年一一月に設立された東京府農会および各町村の農会にさかのぼる。農会設立の背景には、一八九五(明治二八)年一一月の東京府令の公布により、東京府農会設置準則が設けられ、各町村に農会設立の機運が高まったことがあった。当初の農会の主な事業は、農事の改良調査・農産物品品評会・農事講習会・農事調査など、農事全般の指導・啓発だった。
以後、数度の法改正が行われ、組織の整備刷新、事業の拡張発達を重ね、一九三二(昭和七)年一〇月、市郡併合に伴い各町村農会が統一し東京市農会が新たに発足し、千住一丁目五〇番地(旧南足立郡役所)に東京市農会足立出張所として誕生した。