一月十六日

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正月十六日 朝ゟ北風吹、曇
 下男竹二郎府中・本宿・谷保・日野宿江若主人年始ニ行、道助・又二郎三人之供ニ行、
八郎布田宿江行、駄賃弐百文遣ス
一 昨日長兵衛・善左衛門方ニ而御役成恐悦之酒小前百姓江被下置、
善左衛門方へ者壱分百文酒代遣ス、外五百五拾文六左衛門方ニ而取候
所代遣ス、都合壱分六百五拾文菊二郎渡候、長兵衛方ハ追而与
申事也
一 府中畳屋釜次郎・関戸藤二郎・木曽村縫之助等年始ニ来、
夫々年玉貰申候、同人分家四郎兵衛方へ八右衛門娘貰請度由才造
被申入候由ニ御座候