二月九日

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二月九日 朝ゟ晴
下男八郎・八蔵・馬五郎福全田萱場苅ニ行、馬五郎昼時ゟ
惣兵衛棟上ニ行、ふきこもり
一 利右衛門・国五郎両人、吉兵衛地所真光寺治太夫江金廿五両
ニ而請戻ニ相成、古証文一同金子引替相済申候、右之内
五両者喜兵衛方へ利右衛門ゟ渡候様相返シ廿両我等預候置、
尤喜兵衛江跡ゟ証文返シ可申心得也
一 四ツ時与頭佐兵衛申来、野津田村論所原に倒人有之由申来
間、即利平二殿・善助・市三郎殿及沙汰野津田村名主見習
充之助居合候間見分致候処、全両入合之論所ニ相違無之
仍而右村方へ及通達、両村役人一同立会一ト通相調候処、
法印躰之もの側に捨物山駕籠其外色々有之書取、
山口様御分富田様御分地尖之事ニ付、明日御検使願出積
相談行届一同引取申候