二月十六日

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二月十六日 朝ゟ曇
 下男馬五郎・和吉湯舟麦作伐ニ行夫ゟそた揃、八郎町田関
普請ニ行、夫ゟ葛掃也
一 上溝村井上範斎老来、おなか・靱負殿見て貰申候、
夫ゟ直帰る也、其節咄同村太右衛門与申もの今日披岸沢
ゟ駕籠ニ而宅内江入候由、如何ニも忍候由、半原江遣候娘之義
八王子宿ニ而病死、宅内引取候趣ニ御座候也
一 別處三郎兵衛借財五拾両余出来候由、右ニ付廿五両ハ
無尽懸、是者栗ケ澤畑廿両ニ武左衛門江為持、
道下畑・別處向畑弐ケ所、廿五両幸右衛門・武左衛門江為持候、然る上者
五両不足、此分ハ家財払物致候趣届ケ出候間、双方承知
之上者村役人ニ而差構無之由申答候