三月七日 晴、南風吹
下男馬五郎昼前芋植る也、夫ゟ要蔵方へ行聟広目なり、
八郎・和吉・下女・弁太同断、昼ゟ麦作伐ニ行
一 下堤善助方へ行菊縁段之咄前同様大悦、八右衛門
居合候間、久右衛門方縁段之事申聞候、晩迄挨拶
可致旨又吉申聞候、善助殿も礼旁我等方へ来也
一 御城最寄芝辺一同戦之場所ニ相成、六日七日両日之内引払
候様御触出有之、右場所柄之もの一同恐縮大変之由、
咄ニも出来不申由風聞
一 御地頭所ゟ急飛脚至来、鹿之助・三左衛門・源右衛門供才市・
蔵之助等夜中出府
一 主人府中宿新福本江引物萬十誂ニ行、壱ツ拾弐文
位五ツ引之積六拾人前誂、九日四ツ時迄道助方十一日
四ツ時迄五拾人前手金弐分渡シ