四月六日

原本へ

四月六日 朝ゟ雨降
 下男八郎マフシ拵へ、和吉五反田関普請江行、昼より同断、
主人中宿江も行
一 上宿直二郎六左衛門方縁段之義、当人鹿之助申口左之通り、
兄ゟ廿両仕度致呉候ハヽ、右金預ケ置此侭ニ而聟参り
可申、若又先方ニ而衣類等望も有之候ハヽ先見合度、
只此姿ニ而宜敷候ハヽ承知之趣申之候間、其段八郎兵衛へ
掛合候様鹿之助申付候
一 昨日野津田村山口様御分無尽道助頼遣ス、懸金
弐ツ割也
一 八郎兵衛方へ鹿之助代り罷越対談之通り六左衛門方承知ニ付
遣候様申之直二郎立会相談行届帰宅、直六左衛門・新之丈
呼寄有之侭無かさり申談候処承伏致候、左候得共首尾致可申
対談行届候、引取跡女房呼寄又候是迄之懸合訳逸々申聞
是又承伏、荒増申三日内ニ引取之積申対候、愛度
かしく