五月二日 朝ゟ晴又曇、夜ニ入歇七ツ時大雨也
下男八郎・和吉朝作り、(夫脱カ)ゟ福全田春田苗同所植田、今日ハ
愛度仕舞申候、夫ゟ五反田麦田柄切也、下女弐人行又葛散シ
一 穀蔵改玄米五拾八俵、大麦はだかニ而拾俵、そは
三俵、大豆三俵并はした三斗五升程小麦四俵計り
一 若主人山際村忠左衛門、喜右衛門方へ行、才造新刀持参
出来方宜敷候ハヽ、手前分道助分共為打可申心得也
一 御地頭所江政吉・金之助ゟ武左衛門・幸助四人行、野津田ゟ
三人都合七人、尤上総方ゟ代り合人足早々出候様用役衆江
書面遣シ申候
一 野津田石阪又二郎殿増吉見舞ニ来、水あめ少々
小曲物入持参深切之事也
一 下男八郎・和吉両人江申渡、五月節句ニ而も遊候事不成、
尤馬五郎病中出情相務候間、野半天壱ツ宛遣シ可申
趣申渡
一 竹二郎頼飯米種切ニ相成候間、搗呉候様頼申候、中宿
車搗之分ハ計り為シ、新宅江貸遣候様おきく江申付候