六月十一日

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六月十一日 朝ゟ晴
 下男八郎・和吉・馬五郎・弁太・下女弐人・宇右衛門女房共七人
馬場粟拵へニ行
一 野津田又二郎一昨日江戸ゟ帰る也、土産増吉へ呉申候
一 宮阪母野津田ゟ病気ニ付六蔵方へ人来、七蔵
迎ニ行、先日喧嘩いたし生涯宮坂へ参申間敷旨、
音二郎女房其外一同留候得共不取用右之始末御座候、
然ル処、今般病気ニ付六蔵方へ沙汰及候様申聞、
誠ニ以大馬鹿もの御座候
       七八かへ           杉木
一 本糸 壱わ 弐百五拾匁    八郎
         代三両弐朱五百五拾文取