六月廿四日 朝ゟ晴、風吹
下男八郎・和吉・馬五郎荒句草採ニ行、夫ゟ御殿之ため
いける、夫ゟ荒句江行
一 大工弐人 米二郎・順二郎
一 五重蓋附二重 壱組 鹿之助
壱組 道助
外細工物并
御菓子 増吉江被下置
右之通年寄才造帰村ニ付、此段 御上京之為土産与
被下置誠ニ以難有仕合奉存候、此度ハ上様ゟ御仕度金
三百両被下置、百姓江者百石三両之外一切先納不仰付
実に無勿体冥加至極難有事ニ御座候、世間ニ者拝領金ハ
取込余分先納被仰付候方も有之、夫江引別致候得ハ何とも
ケとも申上様も無之事ニ御座候、其節詰合居候与頭八郎兵衛・
百姓弥二右衛門為祝義与八郎兵衛江弐朱弥二右衛門江壱朱被下置候、
已上
一 御勘定八州御取締懸り
仲山誠一郎様
御取締御出役
安原燾作様
同加人
杉本様
右者明廿五日八王子宿御出立当村御泊り御中喰迄、
仲山様御宿道助方、安原様御宿杉本様御宿吉兵衛方、大小
惣代不残御呼出御先触着致候