八月十七日 朝ゟ雨降也、四ツ頃ゟ歇
下男八郎・和吉・馬五郎三人朝作り味噌搗也、夫ゟ
荒句畑耕ニ行、味噌お中手伝也
一 野津田村源右衛門・常右衛門両人共来、次右衛門一条左之通
申渡、次右衛門三左衛門方へ詫入候様可致、右様承知
致候ハヽ其段書面遣し呉候様申聞候
一 若主人小山田若林三右衛門方へ行、用役小林氏江
土産之品求ニ行
一 村方御相給百姓家忠兵衛与申もの昨日郷中
目見江致披露相済、今日者銘々家内之もの
御祝義ニ行、酒之馳走夫ゟ直に家見与唱、又々
新規儀理突合相初候間、白米弐升遣ス也下女行也、
一 小山田村若林三右衛門殿ゟ単物地弐端取寄三拾九匁
之分壱端求申候
一 弐分弐朱百六拾四文 道助
鹿之助
此割合
壱分壱朱八拾文 道助
壱分壱朱八拾文 鹿之助
一 帯地弐筋 御上献上
代
此割合
右者当六月中御上京之節、銘々重之内頂戴
御祝義与して我等出府致候、已上
一 長坂荒句三番種壱升五合・南京小麦
摘肥六俵・下糞壱荷糠壱斗五升
此間中地頭用向ニ而十八日出府廿二日帰り、野津田村
三左衛門殿廿日出府供勘蔵・貞蔵、勘蔵ハ二夜泊り、
貞蔵我等両人四夜宛、染屋兵右衛門殿坂濱村
銀平方へ立寄也