八月二十五日

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八月廿五日 朝ゟ晴
下男馬五郎・八郎・弁太・おきよ・さと・日雇長坂之
宇右衛門女房粟伐りニ行荒句畑也
一 主人野津田村又二郎方へ行、丸山伴助方へ同断、鰹節
壱袋持参也、吉日ニ付又二郎・お山縁段之咄致候処、
両人共承知いたし、幾久敷愛度双方共安心之
挨拶有之候間、其段丸山老人家内老母等江申聞立会之上
お山江申渡、是迄ハ兄様与失礼之挨拶有之候得共、盃ハ
不致候共最早双方申聞承知之上者、兎角夫与敬ひ聊も
麁惣之義無之様、専一ニ心懸可申旨能々申聞候、其外ハ
丸山老人与申合何ニも睦敷家内和合致候様可被成候、
愛度七ツ頃帰宅
一 障子四本・襖四本       又二郎
          御殿之分引取申候、已上