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梧山堂雑書 文久三年 下巻
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八月(十五日より)
八月二十八日
原本へ
八月廿八日 当賀晴
下男八郎・和吉・おきよ・さと・弁太馬場粟伐ニ行
一 今日日野宿井上松五郎誂扇子認、其外色々
認申候、手ふるへ不出来也
一 谷勇助法事ニ付鹿之助・手前・道助等被招行也、
病死六十日目也、我方へも引膳来
三五山中一家に宿してよめる
晴渡る月を友寝のひとつ家に
ひとつ軆も寝心そよき
一 立川蔵之助殿来、木曽行之節兄之病を尋候
処、八王子秋山語(診カ)察日柄ハ懸り候得共、全快
可致由被申候間、見舞行之事ハ先見合也
此上の楽そなきひとつ家に
寝るも起も月にまかせて