八月二十九日

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八月廿九日 朝ゟ曇又晴
下男馬五郎・八郎・和吉・おきよ・さと・弁太馬場
粟伐ニ行、昼ゟ棒打
 六十路二ツ重し年、山中月を見て
まゝよ〳〵うき世に秋の山住ひ
     寝も起るも月にまかせて
一 幾造扇子二本道助二本外五本認
一 関戸相澤源二郎殿来、孫当十二歳内弟子遣候間、
仕込呉候様被相頼候間、来月四日吉日ニ付、十日計遊に
御遣し被成候様、来春ゟ引越候様御取計被成旨相答申候
一 野津田伴助殿来、新詔(徴カ)組浪人歩平(兵カ)与及口論双方
怪我人有之、象之見せ物木戸番其外三人即死之由、
是者歩兵切殺候由御奉行サハキニ相成切徳与申事、
不怪事ニ御座候
一 馬場粟大畑拾七杯箕也