九月二日　朝ゟ曇、雨少々
下男馬五郎・和吉朝作り湯舟小麦巻、夫ゟ荒句四番畑
小麦蒔也
一　種三升・肥拾弐俵・下肥三杯・糠弐斗五升
　　　　　　　但、荒句四番畑稗跡也
一　山際喜右衛門僕同道御殿江来、増吉案内
茶煮事出す、四方山咄致候、愛度
一　昨日御取締御出役中様ゟ造酒屋共減石
三分一作り被仰出　候
一　野津田村又二郎布田泊りニ而九ツ時来、色々珍書
至来御殿ニ而茶出ス、下堤甚左衛門殿来娘縁段
之咄、善助娘おきよ貰呉候様申之、鹿之助様江も
此旨申上度候抔被申候
　　　　　　　　　　　　　村方
一　金拾両也　　　　　　　甚左衛門
　　　　　　右者仕入金用立十二月返済
一　若主人野津田丸山江行、弁太又使ニ行、
又二郎泊りニ相成其段家内江弁太使行也