九月六日 朝ゟ曇也
下男馬五郎・八郎・和吉・弁太荒句麦蒔也、但はたか、
野津田又二郎方へ行若主人行、剱術稽古也
一 御取締異人探索一件、恩田土志田半兵衛方ゟ
申越、白根村大惣代半兵衛方江勘右衛門ゟ申越馬場様
御手配之由、深谷村彦左衛門方江も申通候様申越候
一 御殿普請中壁左官手伝荻久保太右衛門・門三郎・
壱本杉捨五郎忰也
一 野田裸種弐升五合・摘肥六俵・下肥弐杯・糠六斗五升
但、六番口也
一 野津田村三左衛門殿来、源右衛門出府ニ付、先日村方
捨品訴書面相頼遣す、外次右衛門一条詫書左之通
差出申御詫一札之事
一 此度我等并安兵衛両人心配ニ付、鎮守・春日
明神江十二座神楽奉納仕度、御四給様
御役宅江御願奉申上候処、若者共仲間
為取極十八座神楽奉納致候抔種々
風聞等有之候間、右御調中去十五日定
例郷中御祭礼出銭、是迄年々一村御四給
共家別七拾弐文宛出銭致来候処、当年
自己之心得を以、袋谷計家別四拾八文
宛神楽銭拾弐軒半分六百廿四文書面
相添差出候段、年来御四給様御一統御取
極出銭致来候処、一己之心得ニ而右様不足ニ
差出候段者御当番御役別者勿論、御四
給御一統様方江対一言可申上様無之、依之
御相給平七様・忠兵衛様御両所、同役源右衛門・
常右衛門両人より御頼、私品々心得違之段
御詫申上候処、当役三左衛門様始御一同御承知
被下候上者、以来何事ニ不寄心得違無之様
心懸相慎可申候、為後日差出申詫一札
仍而如件
当人
次右衛門
文久三年亥年九月 常右衛門
源右衛門
祭礼御当番
御役人中様
前書之通詫書差出内済相成、依而者先般
我等出府之節三左衛門一同願立候書面者御下ケ
被成下候様源右衛門江御申遣、其外歩兵給金之義
三左衛門殿江申談候、壱両弐分ハ次右衛門立かへ被下相渡外
壱両小林氏江相渡、其段源右衛門ゟ又右衛門様江是又
申上候様致度旨三左衛門殿江相頼候、先日遣候大高氏
之返書是又申談呉候様相咄申候、已上
一 上溝お安来、幾四郎道同八ツ時道助方泊也、
増吉一同御殿江行、金魚菓子呉申候
一 八ツ半時圖師村之方当り、瓦(梵カ)鐘鳴り申候、如何ニも
小火之躰也
一 荒句壱番南京小麦壱升五合・下肥壱荷・糠
壱斗・摘糞五俵也