九月八日 朝ゟ晴
下男八郎八王子米売ニ行、馬五郎・和吉馬場畑耕ニ行なり、
中尾忠右衛門来、豊三郎代也行年七拾歳也
一 御殿請普(普請カ)左官来龜五郎手伝平七・門十郎
四斗五合かへ
一 米弐俵手作り 八子寺(王子カ)宿
代金壱両三分弐朱
六百九拾文余
一 橋本道助染谷村病気見舞ニ行、柿壱包持参
供繁蔵行、同家脩斎方江も立寄柿壱袋也
一 別處平七娵之噂声咄、欲徳も不知大馬鹿ものなり、
二、三両位ニ而取替候もの之取替度候得共、人様之世話成
貰候娵、殊ニ拾両先も相懸候事故成丈勘弁可致与存候、
実以難渋之由申之候、已上
一 染屋大作子来、菓子折壱ツ短冊外京都土産
種々咄有之、浪人組之所業色々珍節御座候、野津田
石阪又二郎来也、脩斎子道助方泊り也同人七ツ時帰宅也