九月九日　朝ゟ晴、当賀愛度
下男和吉朝作り裏山ゟ木根脊負、馬五郎も同断、夫ゟ和吉・
日雇宇吉両人馬場畑耕ニ行、八郎八王子宿江行
四斗かへ
一　米弐俵手作り　　　　　　　八王子
　　　　代金弐両也
一　御殿左官龜五郎、手伝別處武左衛門・喜兵衛都合三人
一　染谷大作子・道助・鹿之助・幾造等、中宿ニ而剱術手合
一　昨日染屋粕谷兵右衛門方ニ而道助承候処、玉川筋日野宿
ゟ中河原夫ゟ六郷迄之処、渡船場不残御旗元
方御堅固有之候様見張場出来之趣御座候
一　黄繭種壱枚　　　　　　　山浦与申種屋
　　　　　但、半切　中
　　　　　　　半切　大
右者福嶌屋喜三郎方江参候種也、当年初而取之、尤
新場之義者種代半金請取可申中間観（勘）定有之間
代金請取付致置候、内実者遣シ不申上当り壱両壱分
与申事御座候
一　別處上方権左衛門明屋敷南天見、夫ゟ万蔵・茂兵衛・
利右衛門等江立寄、馬五郎面会容躰相咄帰宅
一　野津田村又二郎方江昨日相場違申訳遣候処
赤飯壱重貰申候、夫音二郎
一　道助方御待夜ニ付茶飯地走又宅江も貰申候、昼
八ツ時孝養院貞徳妙禅姉士霊前江行拝礼