九月十一日 朝ゟ晴
下男和吉朝作り裏山木根引取、八郎馬草切也、馬五郎日雇方
豊二郎四人馬番畑耕ニ行
一 左官龜五郎御殿之壁塗、相手七郎右衛門忰勘三郎・
甚五右衛門両人也
一 潰百姓権左衛門屋敷内有之候南天弐株掘
取来、手洗場江植る也
一 大内江鉄炮打掛ケ候風聞以之外騒動之由、是者
長州公一手之仕業、会津様・上杉様御家中
一統出成相働御無難之由、偖々不怪事殊寄
異人者余事ニ成、内々変革之事与蟻同様
之何も不入事ニ者候得共、世の中不穏成時者兎角
人気重頭ニ相成、村内騒ケ敷成行安穏ニ百姓
相続難行立、妻子ハ捨置親之養育も成兼候得ハ、
夫のミ愚人之心配眼前之事ニ御座候、可恐也
一 幾四郎今朝ゟ俄腹痛致熱気強御座候、
右ニ付鹿之助書面認弁太上溝村江遣ス、為差
事も有之間敷候、七ツ時妹安来、全持病之由安心也
書損
〆五人 穐五郎
代