九月廿二日 朝ゟ曇雨少々
下男八郎裏畑芋掘ニ行、和吉節句仕度餅米搗
夫ゟ藁仕事
一 昨日預之江戸無宿長脇差武州川越町御預ケ
付添人、為吉・次郎吉戸塚宿安五郎子分
壱人都合三人舟郷十次郎外駕人足関戸村江
継也、喜三郎方へ次郎吉外壱人止宿也
一 孫兵衛忰七之助漆にかせ難義ニも可有之存候間、
今日本宅江遣ス、増吉替ニ来る也
一 野津田石阪家内ゟ薬師参詣之迎手紙来、
家内・お雪参候様申付候
一 此間中御取締御出役安原燾作様ゟ被仰渡候
組合大小惣代申渡今日参会、宿吉兵衛方
一 小山田村関場礒右衛門殿来泊り也、今日寄合也、鉄村惣代
藤右衛門不参ニ付忰山崎帰りニ立寄調印致候、礒右衛門御殿江来
一 名主吉兵衛親後見利平二殿、綱嶌村御用済ニ而
七ツ頃帰宅、八月中相対観(勧カ)化他水府家来之由申之、
止宿、六左衛門方江為致、金弐朱遣候、貝取村江継立候者也、
偽り申之全ハ信州諏訪様御家来之次男之由御座候、
此度関東筋所々押貸同様之勧化致御召捕ニ相成候由、
同所ゟ御差立ニ相成候義ニ御座候
一 山際村梅澤又右衛門ゟ本宅建前棟上ケ之餅壱居り
中宿新宅同様也、鹿之助刀之事も喜右衛門方より申越、
又忠左衛門方より者久右衛門殿縁女之事十一月中是非共に
首尾いたし候様申越候処、八右衛門方ニ而結納之義者何に而も宜
候得共、県候ことは来春日呉候様当人去る是その檀編所兼候