十月二十二日

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十月廿二日 朝ゟ雨降也
下男八郎朝馬草切、馬五郎・和吉是迄取入候米上被懸而
夫ゟ一同也
一 竹二郎頼米搗也、但古米角屋之車臼ニ而者壱斗
搗候計り也、跡ハ先之米張込申候
一 上溝村佐藤幾造来也、病気大気宜敷由、範斎
師者又々十四日夜吐血致候由、迚而も全快ハ無覚束与
自分ニ而も心得居候良し、不備(泡カ)の事御座候
一 昨戌年春中初而植付之萱場今日昼ゟ
苅初申候、馬五郎・八郎・和吉三人也、
源之丈忰喜太郎与申男麦畑踏散歩行、
東山荒句畑通行、葛掃けれ姿(婆カ)よめる
葛掃にけふも喜太郎東山馬鹿〳〵
しくも困り入りける
一 喜三郎方ゟ鯵廿疋貰申候、中宿江も同断、
是者先日引合之もの遣候故也
一 夜ニ入御取締渡邊慎二郎様ゟ御用状来、
元家来入湯ニ罷越候節処々逗留致歩行、
小遣銭等貰請候もの内探索当時者暇
に相成居候由、乍去余人ゟ貰請候廉無之夫々
寄場惣代之もの又者道案内等致候ものより也