十一月十一日 朝ゟ皆晴
下男馬五郎朝作り萱積、和吉かけ肥ニ行夫ゟ庭かや積、
夫ゟ一同五反田藁引取ニ行
一 咲右衛門八王子宿江向出立致候間、下来ハ江戸向行、今朝申
聞候者弐夜分旅宿代出府之節地頭所迄届ケ可申候間、
立かへ置候様相頼候間二夜旅宿代者六左衛門方江申遣候、
善左衛門方馬六百文ニ而八王子宿相頼、右代料も鹿之助
ゟ差出候抔申之、八王子宿江向行也
一 咲右衛門出立之趣書面認石阪方江遣シ、猶玄関之
橦(障)子引取候積也、残り橦(障)子三本帰る也
一 七蔵・梅吉両人来道助方披露之料理献立之
咄、肴屋五郎方へ誂方等注文之書付才造立会申談之
上致也
一 貞造・音二郎両人来御殿之橦(障)子張頼なり、
今朝野津田ゟ取寄候分
一 善左衛門僕八王子宿帰、林咲右衛門礼状持参候間
預置申候、外書面壱本丹冊二、三枚有、駄賃者
六百文遣ス也