読み下し

土方歳三年賀状

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恐れ乍(ながら)御両親様えよろしく仰せ上げられ下さる可く候
何連れ(いずれ)近々内参上以って委細申し上ぐ可く候 已上
 
改年の御慶び千里同風
目出度申し納め候、益々御重歳遊ばさる可く
珍賀奉り候、尚永日の時を期し候
                恐々敬白
                土方歳三
 小島兄
尚々申し上げ奉り候、両三日前に江戸
表より申し参り候に、文武両様のものに
候はば百五拾石より弐百石まで
壱通りにては五拾石づつ下され候趣
申し来たり如何(いかが)候哉、若(も)し思い召し(おぼしめし)之有り候、
御人も御座候はば仰せ聞かされ下さる可く候、
一 日野井上源三郎え諸公より
御上洛御供として三拾俵弐人扶持
づつ下され候、御帰城の後、御高は
仰せ付ヶられ候由、御主人口上なり
先は御年玉として申し上げ奉り候
                已上
 
(封筒)
 
小野路               石田
小島鹿之助様             土方歳三
     貴下