読み下し

土方歳三書簡

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加年の歴始
何方も御同風
御事に御座候、先ず
以って御全家衆中
愈御壮健に
成られ御坐大賀奉り候、
二に在京一統無事
御安意下されたく候、
先ずは歴始相伺い迄
此のごとくに御坐候
      恐々敬白
丁卯 初月六日
     圡方歳三
橋本御両家様
児嶋兄君
 
尚々老君方へよろしく
願い奉り候
一、主上様御
崩去に付天下一同
悲歎恐縮の折柄
依って元朝祝ひ
等仕らず候、
当今形勢
別紙之(これ)有り候間
御一見下さるべく候
 
連年烽火
國将危
一死報恩
方此時
寄語廟堂
司拘者
豈無長策
察機宜
 丁卯
國家興廃
可却難
物議紛々
忠与奸
何用因循
姑息策
不如依義
計治安
丁卯初春
 録尾形作
  友風山人書
当今形勢右の如し
依って出師表也、御
良策も之有り候はば
相伺いたく候
 
小野路
 三兄