拝啓陳ぶれば御書翰
の趣き巨細承知仕り候
小生義御地へ罷り出ずるに付き
松本先生より貴殿ヘ
一書を呈し候らえども仰せに任せ
暫時見合わせ候間
右松本先生御手紙
差し送らせ御落手
下さるべく候時に明廿七日
京大坂へまかり越し候寺々
近藤先生首級は尋ね
取り調べ申すべし同志墓も
取り調べ参り候谷合宮川
へ小生より別段申さず候
猶亦宜敷く願い上げたてまつり候
精々七月頃迄に是非とも
御取り集め御尽力
願い上げ奉り候いづれ四月下旬
には帰京余は拝眉を得
万申し述ぶべく候也
三月廿六日
杉村義衛拝印
佐藤俊正様
貴下
尚々時候如何御大切
願い申し候御序での砌宮川
粕谷土方へも宜敷く
且つ末ながら御家内中様
へ宜敷く願い上げ奉り候