読み下し

沖田総司書簡

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向寒の節に御座候得共
益御勇猛に御座成られ
珎重の御義南賀奉り候
     陳(のぶ)れば
土方井上両氏義も道中
滞り無く當月三日帰局致し候
此段御休意下さる可く候扨
其節は御尊書送り
下され有難く拝見致し候拙者
           義も
老先生病気に付き是非共
東下致し候心組に御座候得共
            病気故
何分心底に相叶わず候併しながら
當節ハ日増しに快方に赴き
此分にて最早大丈夫に
     相成る可く候間
憚りながら御安意下さる可く候猶又
先生事ハ萬端宜敷
願上奉り候先ずは貴答のみ
書余は拝顔の上萬々
申し述ぶ可く候恐々不具
十一月十二日
          沖田総司
  宮川音五郎様
尚々時分柄寒気御厭い下さる可く候
何寄の味噌漬下され有難く存じ奉り候
二に御一統様えも貴君より宜敷
御伝声願上奉り候