(1)原豊二・山藤良治氏「稽古有文館(河本家)蔵古典籍目録」(『米子工業高等専門学校研究報告』37 平成13・12)。なお、和歌関係の古典籍について紹介したものに、原豊二氏「稽古有文館蔵『百番歌合』翻刻と解題」(『専修総合科学研究』10 平成14・10)、「稽古有文館蔵『和歌三品極秘伝』翻刻と解題」(『専修総合科学研究』11 平成15・10)がある。
(2)引用は『新編国歌大観』による。
(3)『島根県大百科事典』(昭和57・7 山陰中央新報社)より引用(内田文恵氏執筆)。以下の引用も同じ。
(4)掲出した以外には、8番歌「身にいたつきの」、14番歌「朝きりに」、跋文「うつらさる事山ににたり」にみられる。
(5)『国書人名辞典』(平成8・11 岩波書店)による。同書には保実の著作として『高松保実歌道消息』が挙げられており、和歌に関する事蹟が確認できる。
(6)注(4)に示した跋文の部分(書陵部本7丁裏4)。
(7)35番歌「あやめくさあやめもしらぬ」、38番歌「よしのゝ河のよしやよのなか」の部分は序詞の例、36番歌「ひとつおもひに」、37番歌「逢坂の」は掛詞の例を示すのであろう。
〔付記〕資料の閲覧・複写をご許可下さった河本家稽古有文館、宮内庁書陵部、島根県立図書館、平田本陣記念館に厚く御礼申し上げます。
―やまざき・まさかつ、松江工業高等専門学校助教授―