はじめに

 手錢家蔵書の俳書調査の結果について報告する。併せて、出雲俳諧に関する先行研究を検証した結果についても簡単にまとめておきたい。すなわち、本稿では、一、先行研究、二、貞門期(正盛、黒沢弘忠)、三、元禄期(風水)、四、享保期(節山、季硯、冠李)五、宝暦期(百蘿)、六、安永・天明期(雪淀ら)、七、化政期(浦安、有秀)について記述することとする。