北王子(きたおうじ)遺跡

8 ~ 8 / 94ページ
(古墳時代〜平安時代)北王子町
 
 弥生時代から平安時代にかけての複合遺跡です。平成19年(2007)に発掘調査が行われ、幅1.5m、深さ40cmの溝が検出されました。溝の付近からは古墳時代の土師器の高杯・壺・甕が意図的に並べられた状態で出土しており、この土器群のやや西側からは、滑石(かっせき)で作られた勾玉・剣形品・有孔円板(ゆうこうえんばん)の他、板状になった刃先をもった鉄器が見つかっています。この地域一帯を支配する首長が水辺で執り行った祭祀の跡と考えられています。
北王子遺跡