卯月(うづき)邸

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(平成9年11月28日 市都市景観形成重要建築物指定)大蔵八幡町5-22
 
 旧西国街道沿いの大蔵谷宿場町の伝統的な景観の特徴を引き継ぐ重要な建築物の一つで、数少ない大規模な町家です。間口は6間余りあり、街道に面する立面は、厨子(ずし)二階の古風な構成で、一階は道に面して細い檜(ひのき)材の囲いが設けられている関係で目に入りにくいですが、きめの細かい美しい出格子(でごうし)が開口(かいこう)部に取り付けられています。建築年代は明治初期で、伝統的な面影(おもかげ)を残す市内の町家の代表的な事例といえます。
卯月邸