(平成9年11月28日 市都市景観形成重要建築物指定)魚住町西岡1392
江井島から続く酒造業の盛んな地域であった魚住町浜谷の集落にあり、酒蔵は残っていませんが、居住部分を中心に酒造家の面影を残す伝統的な建造物が残っています。敷地内には主屋、内蔵、洋館が建っていますが、主屋は、伝聞では5代前の当主による創建で、1820〜40年の建築と推定されます。洋館は、大正3年(1914)頃に建築されたもので、華美な意匠は認められませんが、各階とも洋室1室づつに階段がついた平面で、市内では非常にめずらしい近代洋風建築の遺構の一つといえます。