まぼろしの林崎第二尋常高等小学校

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 ここに卒業記念寫眞帖-昭和9年(1934)3月明石郡林崎第二尋常高等小学校-があります。昭和11年(1936)、地域の期待を背負って新校舎が落成する以前のものです。しかし、昭和13年(1938)、国策により立ち退きを余儀なくされ、その跡地には川崎航空機明石工場(現川崎重工業明石工場)が建設されます。
 地元で「ポプラの学校」と親しまれてきた林崎第二尋常高等小学校は、この年に消滅することとなったのです。戦争によって翻弄された教育の貴重な記録の一つとして継承していきたいものです。

昭和9年卒業記念寫眞帖


新校舎が落成した林崎第二尋常高等小学校

大正8年の記録(『林崎村郷土誌』)より、
  学校敷地 1059坪 建物坪数 181坪
  学級数  11級 職員数  11名
  尋常科   就学児童数 男  213名 女  196名 計409名
  高等科   就学児童数 男 33名 女 11名 計 44名
  実業補習科 就学児童数 男 53名 女 49名 計102名