松陰新田

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 松陰新田は明石藩でも早期に開発された新田です。5代藩主松平忠国の命により、慶安2年(1649)に開発が始まり、近隣の村から21名の村人が集められたといいます。明暦(めいれき)元年(1655)に松陰新田13町7反余の開発が完成し、この時期から年貢を納めるようになりました。同村の大林寺【マップ中・大2】では、毎年2月20日の命日には、道覚(どうかく)まつり(道覚は松平忠国の法号)が催され、昭和39年(1964)には300年の大法要が行われました。裏山の墓地には忠国の供養塔があり、地元では「道覚さん」と呼んでいます。

■大林寺(松陰新田)の山門


■松平忠国の供養塔